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劇場における集団補聴システムの実証実験

SCSミュージカル研究所では、すべてのお客様に舞台芸術の喜びをお届けしたいという思いを込め、公演会場において難聴者の方々を対象とした集団補聴システムの実証実験を開始いたしました。

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近年、世界的に「誰もが文化に参加できる環境づくり」が進められています。大規模な劇場では、聞こえづらさをお持ちの方に向けた支援設備の導入が広がりつつありますが、その利用は必ずしも進んではいません。地方の劇場ではさらに利用されていないのが現状です。

そうした状況の中で、私たちが率先して取り組むことにより、耳の聞こえに不安を抱えて観劇を諦めていた方々にも舞台鑑賞を楽しんでいただける社会(ユニバーサル社会)の実現に寄与したいと考えました。

 

劇場という広い空間では補聴器は周囲の雑音も増幅するため聴きづらい場合がほとんどです。

実験する補聴システムでは、ヘッドホンやイヤホンにより、クリアな音声を直接聴いていただきます。台詞や歌詞が明瞭になり、臨場感ある音楽とともに舞台の世界にしっかりと浸ることができます。

 

日本においては高齢化の進展とともに、聴力に変化を感じる方が急速に増えています。聴覚をサポートすることは、もはや特別な配慮ではなく、社会全体に必要とされるインフラの一部となりつつあります。私たちの劇団は、地域に根ざす小さな存在であるからこそ、この波をしっかりと受け止め、未来に向けて歩み出したいと思います。

 

利用に際しては、機器の台数に制限がありますので、前もって事務局までご連絡お願いします。機器のご利用方法についてはスタッフが案内いたしますので安心してお使いいただけます。ご不明な点がございましたら、事務局までお気軽にお問い合わせください。

 

「聴こえなかったから」と舞台から離れていた方々に、もう一度ミュージカルの楽しさを体験していただきたい。そして、老若男女を問わず多くの方々に劇場に足を運んでいただきたい。その思いを胸に、私たちは新たな挑戦を始めます。

 

SCSミュージカル研究所は、これからも観客の皆さまと共にサスティナブルを希求し歩み続けます。舞台の喜びに包まれる瞬間を、ぜひご一緒に。

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